サヴォア・フェール
キャンバスと素材
キャンバスは、「シンプルで美しく、実用的で丈夫なものをつくる」という理念のもとに生まれたL/UNIFORMにとって、ものづくりの礎となる素材です。日常使いのバッグを、機能性を極めたかたちへと昇華させ、さまざまなニュアンスのカラーで展開しています。
1
カドリーユキャンバス - コットン&リネン
堅牢性・軽さ・しなやかさを兼ね備えるため、イタリアで織られたこのキャンバスは、2つの天然素材を組み合わせています。経糸にはコットン(63%)、緯糸にはリネン(37%)を使用。L/UNIFORMは「平織り」を採用しています。これは糸の交差構造(組織)の中でも最も安定性と耐久性に優れ、表裏の区別がない織り方です。このキャンバスはL/UNIFORMのためだけに特別に織られています。織り上げた後、キャンバスは洗浄され、表面をなめらかにするために起毛を刈り取る工程(シェービング)が施されます。次に、フッ素樹脂を用いた「芯まで浸透する処理」を行い、防汚性・防水性・撥水性を付与。さらに両面にコーティングを施すことで、お手入れのしやすさを高めつつ、マットな質感を保っています。染色を行わないベージュのキャンバスは、素材本来の自然で素朴な色合いをそのまま残しています。
エッセンシャルで軽く、実用的。そんなタイムレスなアイテムに、L/UNIFORMは「色」という遊び心を加えています。キャンバスとレザーの色、さらに縁取りやハンドルの色を組み合わせることで、無数のバリエーションが生まれます。カタログに掲載されているモデルに加え、すべての新しい組み合わせは特別注文としてお作りすることも可能です。
L/UNIFORMのコレクションは、ポルトガルにある自社アトリエで製作されています。デザインから組み立て、仕上げ、梱包に至るまで、すべての工程をL/UNIFORMで訓練を受けた高度な技術を持つ職人たちが手がけています。
厳密に管理され、緻密に連携した生産体制により、定番コレクションから特別注文まで、現実的で安定した納期のもとで製造・管理が行われています。
2.
カラーキャンバス ー 100%コットン
フランスで製造されたこの100%コットンキャンバスにおいて、L/UNIFORMは「平織り」を採用しています。これは糸の交差構造(組織)の中でも、最も安定性と耐久性に優れ、表裏の区別がない織り方です。このキャンバスはL/UNIFORMのためだけに特別に織られています。織り上げた後、キャンバスは洗浄され、ほぼ滑らかな表面を得るために起毛を刈り取る工程(シェービング)が施されます。その後、赤・ネイビー・ブラックの3色で芯まで染める「先染め(芯染め)」が行われます。次に、フッ素樹脂の浴槽に浸す「芯まで浸透する処理」を施し、防汚性・防水性・撥水性を付与。さらに、裏面のみにコーティングを行うことで、表面本来の風合いを保ちながら、お手入れのしやすさと長期的な耐久性を高めています。
3.
カーキキャンバス - 100%コットン
数々の優れた特性から、現在も軍で使用されているこのフランス製100%コットンキャンバスは、化学処理を一切施していないカード糸から作られています。強度に優れたこれらの繊維を、平織りによって非常に高密度に織り上げることで、変形や引き裂きに強いキャンバスが生まれます。この高い織密度こそが、芯まで染める「先染め(芯染め)」を難しくしている理由でもあります。生地の構造上、染料が内部まで完全に浸透しないため、製造時や使用を重ねる中で、わずかに白い糸が現れることがあります。L/UNIFORMでは、これを素材の真正性を示す証と捉えています。数百にも及ぶカーキの色調の中から、L/UNIFORMが選んだのは「US 1945」。1945年に軍用のタープやテント生地として開発された色です。軍ではこの生地にパラフィン加工を施し、防水性と硬さを持たせていますが、L/UNIFORMではバッグやラゲージに適した、独自の特別な加工を施しています。
